文字と数字 2022 6 12

書名 決算書の比較図鑑
著者 矢部 謙介  日本実業出版社

 あの会社はすごい。
急成長している。
 この会社は安定している。
着実な実績がある。
 そう言われても文字の評価であって、
定性的な情報と言えるでしょう。
 数字で把握したかと言われるかもしれません。
人間は、往々にして感覚や感性で判断しています。
 もちろん、スーパーコンピューターの計算より、
人間の勘のほうが正しかったということもあるでしょう。
 しかし、そういうことは、たまにあることであり、
平時は、数字で把握するようにしましょう。
 会社の経営戦略が端的に現れるのが、
貸借対照表などの財務諸表でしょう。
 とりわけ貸借対照表には、
会社の経営方針が強く表現されています。
 同じ業種なのに、
一方は固定資産が大きく、一方は小さい。
 この本によると、
福岡ソフトバンクホークスは固定資産が大きく、
阪神タイガースは固定資産が小さい。
 数字に強い人は、貸借対照表を見て、
すぐに発見しますが、
一般の人は、そういうわけにいかないでしょう。
 この本のすごいところは、
数字ではなく、面積で表したことです。
 固定資産が大きいならば、
図解で固定資産の面積を大きくしてあります。
これならば一目見て直感的にわかります。
 文章を読んで理解する。
数字を読んで理解する。
図を見て理解する。
 いろいろな理解の仕方があってよいと思います。
新聞は文字ばかりですが、
数字や図解を増やしほしいと思います。




























































































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